仲人の独り言



■結婚力養成講座

■ふっくらとした通称「仲人の達人」加代子先生が、声をひそめて、ささやいた。

「秋山(仮名)さん、それにしても、今日まで独身でよかったですね!」


思わず、一段高いキーで問い返した。

「はあ?」

(今まで独身で肩身が狭かったから、お世話になっていたのに)

「独身だったからこそ、こんなに素晴らしい、あなたに

ふさわしい方に今日お会いできたわけですから。」

「まあ、そういう言い方もできるんですかね・・・。

何か、照れますねえ」

言い終わらない内に、秋山は飲み残していたコップの水をグイッと呑み込んだ。


 ●◎●◎●◎●◎●◎●◎●◎●◎●◎●◎●◎●◎


PLT008.jpg


■皆さま、はじめまして、良家のご子息、ご令嬢のご縁談を

取りまとめさせていただいて、もうかれこれ20年になります

福田加代子(仮名)と申します。


こういうと、年がバレてしまいますわね。

■ところで、せん越ながら私ども結婚の仲人の役割って、

何だとお思いになられます?


■ご結婚の仲人をするっていうのは、実は、皆さまに

「ご結婚相手の紳士淑女をご紹介申し上げる」

っていうことだけでは、ないんでございます。


■本当はですね、

「ここに、微力ながら、あなた様のご縁談を応援している

私たち仲人がいますわよ、あなた様は、決して一人ぼっちじゃないんですのよ」


ってお声を掛けてさしあげることなのです。


お仲人でも、最初から最後までお見合いの席にはいませんし、

いたくありませんわ。

お見合い・ご交際は皆さま方、独身者さまのものでございます。

思慮深い私としては、そこにズカズカ踏み込むような、

ぶしつけなことはしたくありませんの。


■その代わり、前もってご面談で、メールで、お電話で、

お手紙であなた様を応援させていただきます。


「ここに私たちがいますわよーっ、あなたは一人ぼっちじゃないんですのよーっ」

って感じでございますね。


■だから、心強いなあっていうか、ひとりぽっちじゃ

ないなあっていうか、そんな気持ち、チョットでも

あなた様がお感じいただけたら、涙が出るほど、うれしう存じます。


◆でもう、お見合いなされるあなた様が一所懸命

がんばっていただけないと、正直、私のようなものでも、

やはり、応援する気、なくなってしまいますわ。


■プロの仲人などと、偉そうに申し上げましても、

所詮、切ったら血の出るオバサンでございます。


■お断りになる、先方さまから断られる、お相性が合う

■合わないとかではなくて、一所懸命にお励みいただかないとねえ、

「なんとなぁく」お見合い、「なんとなぁく」おつきあいでは、

やっぱり私でもだめなんでございます。


「お見合いでしか、結婚できない惨めな私」

「仕方がない、お見合いでもやってみるか」

は、ご勘弁していただけませんでしょうか(怒)!


■仲人の私どもが皆さまにご提供出来ますものは、

ご結婚へのチャンスだけでございます。


■あとは、皆さま各自でそのチャンスを掴み取っていただくために、

必死に動いていただきたいと、申し上げたいのです。


■ですので、あなた様がご自分からお求めにならないうちは、

その間は、仲人というものは、残念ながら、

ただ見てるしかないんでございます。


■それが、なんて申しましょうか、あなた様への私からの、

ささやかな「やさしさ」だからと、年がいもなく思っておりますのです。


■結婚するお相手が赤い糸で結ばれていらっしゃるように、

結婚希望の独身者さまとお仲人も、いわば、「黄色いリボン」

で結ばれていなければ、結婚というゴールにたどりりつけない

のではございませんでしょうか。


しあわせの黄色いリボン・・・何ちゃって。

■いつかは、この幸せの黄色いリボンも、仲人である私の手から離れて、

すてきな王子さま、王女さまとつながれますことでしょう。


■でも、今日のこのお見合いにたどりつくまで私たち、

あなた様と仲人が共に歩んできたという事実は消え去る

ことはないはず、決してないはずでございます、でしょ。


◆あなた様のご結婚相手を手にお入れなさるのは、

仲人ではなくあなたご自身ですよ。


■あなた様の未来の素晴らしさをハッキリとご覧になるのは、

仲人ではございません。

あなた様です。

■あなた様の新しいご家族を創るのは、わたし、仲人ではありません。

あなた様です。あなた様の未来は、あなた様が決めてお創りになられるのでございます。

■あなた様の周りの豊かさにお目を見開かれて、ほんの少々、

お手をお伸ばしになれば、あなた様のものに確実になりますわよ。


以上、こ生意気なことを、「釈迦に説法」のようなことを、

長々と申し上げてしまいました。

謹んでお詫び申し上げます。

 ◆◆ 完 ◆◆

■このエピソードは、フィクション、ファンタジーです。

実在の個人、出来事とは一切関係がありません。


■まとめ

そう、今回も、今週もしつこく言いいます、何度でもハッキリ言います。

結婚できる二人は、一本の赤い糸で結ばれてるってわけです。

運命の赤い糸で結ばれた永遠のパートナーってことです。

その赤い糸が、もしかしたら、プッツリと切れてしまう

(離婚)こともあるでしょう。


■どちらかが、スルリと、不幸にも、不本意ながらも、

大事な赤い糸が手からはずれてしまう(死別)こともあるでしょう。


■それでもまた懲りずに(?)、他の誰かとその赤い糸を握り合い

(再婚)共に生きようとする。


■そしていつの日か、きっと、赤い糸が切れることなく共に

この地上を離れることのできるパートナーと巡り会える、

誰もがそう願っている、と信じたい。


誰でも、お互いが最初で最後のパートナーになりたいと思うものです。

■もし、迷ったらまぶたを閉じればいい。瞳を閉じれば、

二人を結んでいる赤い糸はハッキリ見えます。


■もし見えなかったら、もし見えなかったら、的外れな出会いだったのです。

的外れな出会いは、正直言って見苦しいものです。

■玉の輿、逆玉になって、大金や名声を結婚で得るというのを、

目的としてはいけません。

■まずは、今日のお見合いでお互いが出会えたことに対して、

心からの感謝をしましょう。


 正直言って、欲の皮は突っ張らないでいただきたいです。

目をギラギラさせて、理想の結婚など、ねらってはいけません。

逆に、欲のない人こそ、結果的に、理想の結婚をしています。

不思議なものです。

■この地上でたったひとり、あなたと「結婚したい」という人が現れたら、

それはそれは、最高に幸せなことではありませんか。


自由に伸び伸びと、与えられたお見合いをしていただきたいものです。

そして幸せになっていただきたいと、心から祈ります。

■20代と違って、30代以降の結婚は、残念ながら

結婚の可能性が少しずつ、少しずつ減っていく世代です。


■失恋がクセになってしまったり、仕事依存、仕事中毒に

逃げ込んでしまえる世代です。


■だからといって、お見合いの失敗でも、おつき合いの失敗

に対する挫折でもいい、その挫折に、絶望してしまわないで

欲しい、その挫折を、真正面から受け止めて欲しい、

その心意気だけは、決して決して失わないでいて欲しいのです。


■今週は、それが出来る、あなたのために書きました。

■ハッキリ言って、これからは、結婚できる可能性の明かりは、

いつまでも無数に輝いているわけではありません。


「いつまでも、有ると思うな、親と縁談」

■でも、加齢という暗闇の中に瞬く明かりは、

むしろ若さというまばゆさに包まれている時よりも、

ぬくもりを感じさせてくれるものではないでしょうか。


▼結婚コンサルタント

田代 ゆき生

結婚への近道のトップへ

当内容のサイトや印刷物などへの無断転載、無断転用はご遠慮ください。

Copyright (C) 2005-2006 Startline Co.,Ltd. All rights reserved
posted by スタートライン | Comment(0) | TrackBack(0) | お見合い豆知識
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/8505267

この記事へのトラックバック