NYタイムズ結婚欄、アメリカ支配階級の変遷映す
以下、1月15日付読売新聞シリーズ「結婚は今 11」よりご紹介します。
新婦は29才。マンハッタンの法律事務所勤務。
プリンストン大を優秀な成績で卒業し、コロンビア大で法学博士号を取得した。
新郎は34才。ソフトウェア会社社長。
ブラウン大学卒業後、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで修士号、フォーダム大で法学博士号を取得した。
韓国生まれでカナダ育ちのジェニー・アンさんとユダヤ人のジョンシュア・ランドさんは昨年11月、ニューヨークで盛大な結婚式を挙げた。
二人の挙式はニューヨーク・タイムズ紙の日曜付結婚欄で取り上げられた。
結婚欄は毎週、数百組の応募の中から10~40組を選んで紹介している。
同紙コラムニストのデビット・ブルックス氏が認める通り、「あからさまなエリート主義」が幅を利かす欄だ。
アイビーリーグと呼ばれるアメリカ北東部の名門私立大学を出た二人は同紙の眼鏡にかなったカップルだった。
知り合ったのは同じ法律事務所に属していた4年前。

新郎のジョシアは、
「僕らはある仕事で窓のない部屋に連日18時間、5日間閉じ込められた。
それで親しくなったんだ」と話す。
新婦のジェニーは、「職場結婚はできれば避けたかった」と苦笑いした。
「お互い忙しくて別の相手を見つける暇なんかなかった」とジョンが混ぜ返す。
若きエリートの二人にとって、結婚欄への応募はごく自然なことだった。
この欄の歴史は「アメリカの支配階級」の変遷を映し出す。
50年前、何よりも重視されたのは「生まれ」だった。
家系は何代も前まで紹介された。
登場するのは必然的にワスプ名家のカップルになった。
一方、現在の結婚欄が求める情報はカップルの学歴、職業と両親の職業だけだ。
エリートの基準は、「どこの学校を出て、何をしているか」という能力・実力第一主義に変った。
登場するのは今も大半が白人だが、人種や宗教は多様化し、ジェニーさんのような移民の子も増えてきた。
ジェニーは自身の経験から、「階級の壁は教育で越えられる」と言い切る。
ジョシアは「確かにものを言うのは階級でゃなく、教育だ」とうなずく。
だが、結婚欄の変遷は、必ずしも階級の消滅を意味しない。
壁を崩した教育そのものが高学歴者による新しいエリート階級を生みつつあるからだ。
アメリカの新しいエリート階級は家系に頼らず、子どもの将来の保証もない。
同紙コラムニストは、「それが強みだ。努力し続けるからだ」 と指摘する。
更に高学歴者同士の結婚の多いことが階級の固定化を進める要因になっている。
年明けの1日付結婚欄には11組22人が登場した。
この日も音楽家のカップル一組を除く20人全員が大学卒、14人は大学院修了と高学歴者が名を連ねた。
ハーバードなどアイビーリーグ出身者は8人を数えた。
ジェーニーとジョシアに同級生の動静を聞いた。
二人から返ってきたのも、「そう言えば、全員が同じような学歴の相手と結婚している」という答えだった。
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アメリカの例ですが、日本も「近からずとも、遠からず」です。
高学歴の人は高学歴同士で、特に女性は、低学歴の男性は全く対象外になってしまいます。
▼結婚アドバイザー 田代 ゆき生
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